自然治癒力を引き出す犬育て。
DCCAの茂木友美です。
インスタにて手作りごはんを推奨する投稿をした時にきたメッセージを紹介させていただきます。
ドッグフードを推奨する同業者からのものでした。
ただのアンチコメントというよりは、手作りのことが気になっているけど踏み出せないでいるのかなと考えました。
もしかしたら、そういう方はたくさんいるのかもしれないと思い今回のメッセージをあえてブログでも書くことにしました。
参考にしていただけたら幸いです。
悩み事ができた時(ごはん編)
手作りごはんにすると
「ドッグフードを食べなくなって困りませんか?」
「災害時に同等レベルで作ってあげられますか?」
「災害時のリスク回避方法をちゃんと提示して下さい」
と、動物の資格をいくつか持ってらっしゃる方から質問されました。
とてもいい質問なので、例としてあげさせていただきますね。
まず、この質問から読み取れることは、デメリットをあげて、そのデメリットを補う方法を考えないと行動できない、ということ。
実は、意外と多いんですね、メリットよりもデメリットを重視してしまう方。
手作りごはんにするとドッグフードを食べなくなる?
まず結論からいうと、食べなくなりません。
そもそもこの質問が出るということは、手作りごはんがドッグフードより良質だということを理解しているからこその疑問ではないでしょうか。
ならば、食べなくなって困るなら「なぜ」食べなくなるのかを考えてみませんか?
食べなくなる理由は、
犬自身が手作りかドッグフードという形状に拘っているからではなく、その食べ物の栄養素そのものの「質」を本能で知っているから、手作りは食べてドッグフードは食べないという選択をしただけなのです。
ということは、手作りでもドッグフードでもきちんと自分の身体を作るための栄養素が取れれば、どちらでもかまわない、ということ。
これでドッグフードを食べなくなる疑問は解決できちゃいますよね。
与えたドッグフードが愛犬にとって、不要なものだから食べないのです。
食べさせる時は良質なドッグフードを選べばいい、というわけです。
普段手作りを食べさせていても、ドッグフードも食べられます。
災害時の時のごはん
災害時に同等レベルでというご質問の答えも、上記の答えと繋がってきます。
災害時という緊急事態を体験したことがないので、想像でしかお答えできませんが、
手作りごはんの知識があると、例えドッグフードがない状態でも、愛犬に食べさせる食材を考えることができるはずです。
同等レベルというのが栄養バランスの面で、ということならばそれは無理だと思います。
私たち人間も同じで、災害時にいつもと同じような食事は食べられないはず。
それでもすぐにどうこうなるものではありませんよね。
自分たちでさえ満足に食事ができない環境でも愛犬には普段と同等レベルを求める、それは素晴らしい愛犬家、と言えるでしょうが、
実際には、普段の生活で良質なものを食べている犬は身体の基礎ができているので、
災害時などの緊急事態に私たちと共に我慢を強いる環境においても耐えられる身体作りができている、と考えます。
災害時に同等レベルで作ってあげられるかどうかはわかりません。
ですが、少ない食材でいかに栄養が取れるような作り方を知識として持っていられるメリットはあります。
災害時のリスク回避方法としては、知識と普段から手作りごはんと同等な良質なフードを準備しておくこと、になると思います。
デメリットは本当のデメリットじゃなかった!
ここまで読んでみて、どうですか?
手作りごはんに興味はあるけれど、まずデメリットばかり考えてしまって、そのデメリットをクリアにしたい!
じゃなきゃ手作りごはんはできない、とご自身でデメリットを理由にして踏み出せずにいる自分を納得させている状態だったけれど、
あれ?
デメリットはもともとなかったと気づけたのではないでしょうか。
チャンスを逃さず行動しましょう
悩みができるということは、今現在その悩みに対して葛藤しているからであり、そこに気づけたことで良い方向に進むチャンスができた、ということなんです。
誰かに質問するだけでも、行動していることになります。
どんな行動をするかはあなたが決められます。
専門家はただ道を示しているだけなのです。
あなたが納得できる答えを提示してくれる方法で進んでみて下さいね。
進んでみた先に、また疑問が出てくるのであればその時にまた選択しなおせばいいんです。
踏み出しさえすれば、状況は変わってきます。
今、あなたのそばにいる愛犬はあなたのことが大好きです。
あなたが選択している全てを受け入れて共に生きています。
そんな愛犬の笑顔を引き出せるのは、あなただけ。
その視線に答えられる人でありたいですね。