自然治癒力を引き出す犬育て。
DCCAの茂木友美です。
この記事では相談の多い「犬の食糞」についての自分なりの解釈をお伝えします。
なぜ糞を食べるのか
ズバリ! 結論からいうと、食べる必要があるから、です。
糞を見ると何でもかんでも食べると思いがちですが、違います。
なんと、好みの糞があります。
もしくは、愛犬が病気を抱えている可能性もあります。
膵臓や寄生虫・糖尿病の場合も食糞することがあります。
愛犬のケース
私は犬3頭猫1頭と暮らしています。正確には月の半分はお預かりしている犬がいるので犬4頭といってもいいかもしれません。
その中の1頭の犬が食糞をします。
ダルメシアンmixのあくびは、仔犬の頃から自分の糞を食べてました。
今は自分の糞は食べません。猫の糞と鳥の糞はいまだに大好物です。
他の3頭の犬は糞は食べません。
糞をたべるという行為は、人間にとって理解し難いものですよね。
食べる犬と食べない犬の違いは
これは、その犬の身体が必要としているかそうではないかだと思います。
日常生活の中でその犬に必要な栄養素が足りていない場合、その栄養素が含まれているものを見つけると、生きていくために食べようとするのは生き物として自然な行為です。
愛犬の場合、仔犬の頃自分の糞を食べていたのは虚弱体質で栄養素を吸収することができない身体だったため、食べても食べても自分の身体の中に栄養素を取り込むことなく排出してしまっていました。
だから出したものを自分で食べるという奇行を繰り返していました。
どうしてこのことがわかったかというと、体質改善と腸活をしたのちは、自分の糞を食べなくなったからです。
栄養素を取り込めるようになったことで、糞はただの老廃物になったということ。
ですが、糞を食べるという行為の名残が残っているのか・・・
鳥と猫の糞はいまだに食べようとします。これは、鳥や猫の糞には愛犬にとって必要な栄養素が含まれているからだと考えています。
これもその理由として、超がつくほど繊細な身体をもつ愛犬なのに、鳥や猫の糞を食べても体調不良にならないからです。
どんなに高級なドッグフードを食べさせても体調を崩す愛犬が、糞の拾い食いをしても体調崩さないなんて・・・・
飼い主も加担
愛犬に必要なもの。それがたまたま糞だった。
食糞の理由はわかったとしても、やはり嫌なものです。
栄養が足りていなかったのならその栄養をカバーする食事を提供すれば問題なくなるかと思いますが、そんな簡単には治りません。
なぜなら、最初糞を食べるようになったきっかけは栄養補給だったけれど、そのときの飼い主の反応が犬にとって喜ばしいものだった場合(飼い主的にはやめてー!という感じだったと思うのですが)、犬は糞を食べると飼い主が喜ぶと学習して糞を食べることをよしとしてしまったことがあるからです。
もしくは、栄養ではない理由だってあると思います。
サークル飼いなどをしていた場合、トイレとベッドが隣同士になっていて、そこに水を飲む器と、もしかしたらごはんまでそこで食べていることがあります。そんな環境に置かれては、暇になったときになんとなく糞を食べてみる・・なんてこと簡単に想像つきますよね。 そこでもやはり飼い主の反応が喜ばしいものだったとしたら・・・もう確実に習慣化してしまいます。
行動の先にあるものを考える
食糞は困った行動ですが、その犬にとって本当に必要な栄養素を食べさせられているのかどうか。
総合栄養食といわれるドッグフードを与えていたら栄養素は問題ないと思っていますか?
愛犬のために良かれと思って購入しているものは本当に愛犬の身体に必要なものなのでしょうか。
食糞で悩んでいる方は、まず今食べさせているものや、愛犬の体調や体質について考えてみてください。
そこから見えてくるものがあるかもしれません。
そして習慣化した糞を食べるという行動は、地道に・・・愛犬に伝わるように教えていきましょう。
犬の行動には必ず意味があります。どうしてその行動が起きたのか犬のきもちに寄り添って読み解き、してほしい行動を飼い主が伝えられるようにする。
そのためには飼い主が犬のきもちを理解できなくてはと考えます。犬のきもちは犬の行動学から読み解いていけます。
そこから導き出した生活スタイルをノウハウとして伝えています。愛犬の健康寿命に通じる大切なことです。
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